網膜投影型ARデバイスは流行るのか

最新技術

 スマートグラス(ARメガネ)について調査していると大きく2つの種類に分かれており、「レンズに投射」「網膜に投射」があります。

 レンズに投射する形は現在主流となっており、様々な製品が販売されより使いやすく実用化が進んでいます。

 実用化については以下の記事で掲載しています。今回はあまり実用化されていない網膜投影型について調べてみました。

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網膜投影型の仕組み

 網膜投影型は網膜に直接映像を投射する方法です。

 人間の物を見る仕組みである虹彩や水晶体の調整機能に影響されず、網膜上の黄斑呼ばれる光を当てると映像が脳に伝達される器官に直接映像を送り込む仕組みです。

 通常、物体が反射した光を角膜と水晶体で屈折させ黄斑に投影する事により視えるという仕組みを、角膜と水晶体の屈折を使わずに直接黄斑に投影させるようです。

 また、通常の視覚を使うように一度に光が当たるのではなく、ディスプレイの走査線のように順次黄斑にレーザーを照射することにより投影します。

メリット・デメリットについて

メリット

 直接網膜に投影するため、視力の調整機能を必要とせず近視や遠視の場合でも鮮明な画像を視ることができます。

 レンズに投影する場合と違い他人に見られず映像が視れる

 技術的にレンズ投影よりも小型化が可能で、メガネに依存せずに装着可能

デメリット

 網膜に直接投影する技術がまだ発展段階のため、瞳孔目の動きなどについていけない場合がある。

 長年利用している人がいないため眼球に対する健康被害が未知数です。

取組企業

 先日、グローバル企業のボッシュ(日本法人あり)が「Light Driveシステム」と呼ばれる網膜投影型デバイスがプレスリリースしています。

参考URL
BOSCH Light Driveシステム

まとめ:投影型デバイスは流行るのか

 技術的には面白いですし、技術が確立されればかなり流行るとは思いますが、その技術が確立されるのには少し時間がかかる気がします。

 また、最も気になる点として直接レーザーを照射することによる健康被害が気になります。調べてみてもその当たりは出てきていませんが、長期間利用しないと分からない健康被害がありえるのではないかと思います。

 まずは、メガネレンズなどに投影するスクリーンが先行し流行るのではないかというのが予想されます。

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