このブログでも色々取り上げています太陽電池について、実現化が近づいている技術があったので調べてみました。
最新技術というよりは組み合わせる事による利点と世界的な動向に注目していきたいと思います。
建材一体型太陽電池(BIPV)とは
建材一体型太陽電池(BIPV:Building Integrated Photovoltaics)は従来の太陽光電池を別途建物に設置するのではなく、建築材料自体に太陽光発電機能を持たせた一体型の建築材料です。
どんな建築材料があるの?
どのような建築材料があるのかを調査しました。
ガラス一体型太陽電池
ガラスに太陽光電池をつけるとガラスの意味が無いのでは?と思いましたが、現在の技術では透明だが太陽光による発電が可能な太陽電池を作ることが出来るようです。
窓ガラス一面のビルなどで利用されればかなりの発電量になるかと思います。
屋根一体型太陽電池
屋根に付ける太陽電池は一般的ですが、屋根と一体化することにより、重さに対する対応や、設置面積を広く取ることができるため、効率が良くなります。
壁一体型太陽電池
現在では壁に太陽光パネルというのはあまり見かけませんが、BIPVを使えば後付なく壁面を太陽電池として使うことができるので、見かける事も増えてくるのではないでしょうか。
どのくらい発電できるの?
ネットで調べてみると変換効率は18%位のようなので、現在利用されている太陽光パネルとほとんど変わらないものもあるようです。
建材一体型太陽電池(BIPV)によるZEB実現なるか
世界の動向
IEC,ISOにより国際標準化が行われています。
標準化されることにより、一定の品質が担保されるとともに、国際標準に準拠した製品であれば、海外の製品も日本で利用する事ができ、価格競争がおきるため、費用効率をあげることが出来ます。
日本の動向
経済産業省、環境省、国土交通省により基準の改正等が順次されています。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)についての推進がされており、補助金などの政策が実施されています。その中で世界的に標準化されたBIPVの利用については注目されている所になります。
ZEHとZEBについて
日本で実施されているZEHとZEBについては以下のようなロードマップが示されています。
ZEH:2020年までに標準的な新築住宅、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す。
ZEB:2020年までに新築公共建築物、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指す。
ZEHについてはハウスメーカーの宣伝等により普及し始めているというのは一般的にも視えてきていると感じますが、ZEBについては大型の建物ということもあり、まだ目立ってきていないように感じます。
気が付いたらそこら中のビルがZEBだった、ということもありえるかもしれません。
今出来ることは・・・
家の購入を予定されている場合はZEHについて検討してみるのはいかがでしょうか。
売電などのメリットは少し落ち着いてきましたが、蓄電による光熱費の削減等については有用だと思います。
家の購入予定がない方は、おそらくこれから伸びて来る市場だとは思いますので、投資をしてみてはいかがでしょうか。
日本の不動産投資信託(J-REIT)や個別銘柄についても現在は伸びてきています。
また、技術動向を追っていくのも楽しいと思います。
最新技術である「ペロブスカイト太陽電池」についてこちらでも技術動向を記載しております。
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