政府が目指すSociety5.0のまとめ

最新技術

 日本の内閣府が政策として行っているSociety5.0について調べてみました、2016年度から行われている内容ではありますが、2020年度が最終年度となることもあり、記載していきたいと思います。

Society5.0って何?

 そもそもSociety5.0が何かについて記載します。

Wikipediaより:
ソサエティー5.0(Society 5.0)は、日本が提唱する未来社会のコンセプト。科学技術基本法に基づき、5年ごとに改定されている科学技術基本法の第5期(2016年度から2020年度の範囲)でキャッチフレーズとして登場した。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、新たな未来社会(Society)を“Society 5.0(ソサエティー5.0)”として提唱している。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%82%B5%E3%82%A8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC5.0

 今後の日本の社会(Society)について考え方を表した内容であり、主にもに科学技術を使った課題の解決やより便利な生活を目標とした構想の事を表すようです。

 社会のバージョン5という意味だろうと思います。

Society5.0ということは1.0~4.0は?

 Society1.0~4.0についても以下定義となっており、現在はSociety4.0にいるという考え方になります。

  • Society1.0:狩猟社会 狩猟や採集が主で、移動しながら生活していた
  • Society2.0:農耕社会 農耕が主で、固定的な場所に住み国を形成していった
  • Society3.0:工業社会 産業革命により工業が発達し大量生産が可能となった
  • Society4.0:情報社会 インターネット等により多くの人と情報の共有が可能となった

 現在はSociety4.0に位置し、そして今後はSociety5:超スマート社会へ発展していく事が構想されています。

第5期科学技術基本計画とは

 Society5.0は内閣府が進めている第5期科学技術基本計画に登場した単語のようです。

参考サイト
内閣府科学技術基本計画

 この科学技術基本計画は 1995年(平成7年)に制定された「科学技術基本法」(科学技術政策の基本的な枠組みを示した法律)に則り、 1996年(平成8年)から開始され、5ヶ年計画の第5期目となります。

 政府が決めたこの国の科学技術の発展に必要な事柄をまとめ、目指す未来に向けた計画を示しています。

Society5.0の具体的な手法

 Society5.0が政府が提唱している日本の未来コンセプトということは分かったのですが、具体的に何の技術を利用されるかというと、このブログでも記事にしている最新技術を利用することが想定されています。

IoTで全ての人とモノが繋がる(5G技術)

 IoT(Internet of Things)により全ての電子機器がネットワークを介して通信し、連動することによりそれを利用している人に対しより効率的で最適なサービスを提供することが可能となる。

 連携する機器が増えれば増えるほど、それを支える通信部分が重要となり、従来の無線技術である4Gではまかないきれない機器の数を収容できる5G技術が必要不可欠となる。

 詳細は以前に記事に書いています。

AIによる必要な情報が必要な時に提供される

 情報機器が連携し、更なる膨大な情報が収集されていくため、その中から最適な情報を抽出・解析していく事に莫大な時間がかかっていきます。

 その作業を人が行うことなく、高速に行っていくためにAI技術を活用していきます。

 AI技術を利用する事により、学習されたAIが自動的に必要な情報を提供してくれるようになります。

 AI技術について、以前の記事は以下となります。

イノベーションにより、様々なニーズに対応

 従来の手法を最新技術によりイノベーションし、より最適で効率の良い様々なニーズに対応することを可能とします。

 よく取り上げられるのが第一次産業である農業に最新技術を取り入れたスマート農業(アグリテック)が挙げられ、より少ない労働力で効率の良い、安全な食物を提供する事が可能となっていきます。

 詳細については以前書いた記事となります。

人の可能性を広げる

 ロボティクス技術やパワースーツによる人が行う事ができる作業を拡張・強化するようなデバイスを使い、生産性の向上を行っていくことが可能となります。

 実用化が進んでいるスマートグラス等は分かりやすいかと思います。

 人からデバイスに正確な指令を与えるため、触覚のフィードバック技術(ハプティクス)が重要となってきます。

 ハプティクスに関する以前の記事は以下です。

Society5.0のまとめ

 政府が掲げるSociety5.0について、今までのSociety1.0~4.0とは比べ物にならないほど大きな改革を目指しています。

 記載した全てが同時に発生し、相乗効果により想像もできないような社会になっていく可能性は高いと思います。

 こういった最新技術に触れておくことにより、これから訪れるスマート社会にいち早く適応していければ良いなと思っています。

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